はじめに

神奈川県にお住まいの皆さんは、日頃から「首都直下地震」「南海トラフ巨大地震」といった大規模地震のリスクを身近に感じていることでしょう。

特に、相模トラフ沿いの地震や、三浦半島断層群など活断層による地震の発生も懸念されています。（出典：地震調査研究推進本部）

家は家族の命を守る「シェルター」です。今回は、ご自宅を未来の巨大地震から守るために、築年数の経った住宅でも効果を発揮する「耐震」と「制震」リフォームの具体的な手法を、神奈川県の地域特性を踏まえて解説します。

【目次】

1. 地震に強い家へ！揺れを「減らす」「耐える」リフォーム術
2. 神奈川県民が知っておくべき「ネクストアクション」

　3.よくある質問（Q&A）

　4.まとめ：未来の安心のために、今、一歩を踏み出そう

5.神奈川県大和・綾瀬・藤沢・横浜周辺で中古マンションのリノベーションをお考えならアートインテリア

 

① 地震に強い家へ！揺れを「減らす」「耐える」リフォーム術

1-1. 耐震補強の基本とリフォームポイント

耐震とは、建物の倒壊を防ぐために、構造そのものの強度を高めることです。

• 壁の補強（耐力壁の追加）: 既存の壁の内側に「筋交い」を追加したり、地震の力を分散させる「構造用合板」を張ったりします。特に、建物全体のバランスを見て耐力が不足している箇所（窓が多い壁など）を補強します。
• 接合部の金物強化: 柱と梁、土台と柱の接合部が地震で外れないよう、専用の金物（ホールダウン金物など）で確実に固定します。
• 基礎の補強・補修: 基礎のひび割れ補修や、鉄筋が入っていない古い無筋基礎の場合、コンクリートの増し打ちや鉄筋の追加で足元を強化します。
• 屋根の軽量化: 重い瓦屋根を、軽量なガルバリウム鋼板などの屋根材に葺き替えることで、建物全体の重心が下がり、揺れ幅を小さくする効果があります。（出典：大井町ホームページなど各自治体 耐震改修工事等補助制度に記載の補助対象工事より抜粋）

1-2. 揺れを吸収する「制震」技術

制震は、耐震補強と組み合わせることで、繰り返しの余震や大きな揺れによる建物へのダメージを軽減する技術です。

• 制震ダンパーの設置: 特殊なオイル、ゴム、または金属（粘弾性体や鋼材など）を用いたダンパーを壁内や柱間に取り付けます。これにより、地震の揺れを熱エネルギーなどに変換して吸収し、建物の変形や損傷を大幅に抑えることが可能です。
• 効果: 建物の揺れを最大で50～70%程度低減できるとされ、耐震だけでは対応が難しい家具の転倒防止にも貢献します。（出典：神奈川県横須賀市のリフォーム会社ウイル 施工事例などより事例として引用）

② 神奈川県民が知っておくべき「ネクストアクション」

神奈川県は、地震対策への意識が高く、多くの市町村で独自の支援制度を設けています。

2-1. 【最重要】まずは耐震診断の依頼と補助金の活用

耐震リフォームの第一歩は、ご自宅の「健康診断」です。

• 耐震診断の依頼: 専門家（建築士など）に依頼し、建物の構造的な弱点（評点）を把握しましょう。
• 神奈川県の補助金制度: 神奈川県内の多くの市町村では、昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を対象に、耐震診断や耐震改修工事費用の一部を補助しています。
  • 横浜市の例: 木造住宅の耐震改修工事費用について、一般世帯は上限115万円（令和7年度より）など、手厚い補助制度があります。（出典：横浜市木造住宅耐震改修補助事業）
  • 相模原市の例: 耐震改修計画・工事の費用について、最大115万円まで補助が出ます。（出典：相模原市ホームページ）

注意点: 補助金は工事の契約前に申請し、交付決定を受ける必要があります。必ずお住まいの市町村の窓口で確認してください。（出典：神奈川県ホームページ 住宅の耐震化）

2-2. 業者選定と計画策定

• 複数のリフォーム業者から見積もり: 診断結果に基づき、耐震と制震の両方を含めた具体的な提案と見積もりを複数の業者から取り、比較検討しましょう。
• 専門家との連携: 補助金制度の複雑な申請手続きを代行サポートしてくれる業者を選ぶことで、手続きの負担を軽減できます。
• 2-2. 業者選定と計画策定
  • 複数のリフォーム業者から見積もり: 診断結果に基づき、耐震と制震の両方を含めた具体的な提案と見積もりを複数の業者から取り、比較検討しましょう。

  専門家との連携: 補助金制度の複雑な申請手続きを代行サポートしてくれる業者を選ぶことで、手続きの負担を軽減できます。

③よくある質問（Q&A）

Q1: 耐震リフォームは、古い家でも効果がありますか？ 

A1: はい、効果があります。特に、旧耐震基準（昭和56年5月31日以前）で建てられた木造住宅は、耐震診断の結果、評点1.0未満と診断されることが多く、リフォームによる改善効果が非常に大きいです。適切な耐震補強を行えば、新耐震基準と同等、あるいはそれ以上の安全性を確保することも可能です。

Q2: 制震ダンパーは、耐震補強だけでも効果がありますか？ 

A2: 制震ダンパーは、単体でも揺れを吸収する効果がありますが、耐震補強と組み合わせることで最大の効果を発揮します。まずは建物の倒壊を防ぐための耐震補強を行い、その上で制震ダンパーを追加することで、繰り返しの余震にも強い、より安心な家にすることができます。

Q3: 神奈川県の補助金は、誰でも受けられますか？

 A3: 補助金の対象となるには、主に「昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅」であること、そして「耐震診断の結果、評点が1.0未満と診断された住宅」であることなど、厳しい要件が設けられています。自治体によって対象者や補助上限額が異なりますので、必ずお住まいの市町村の担当窓口に直接お問い合わせください。

④まとめ：未来の安心のために、今、一歩を踏み出そう

地震大国である神奈川県において、耐震・制震リフォームは、ご家族の命を守るための「最優先の投資」です。

まずは専門家による診断を受け、行政の補助金制度を賢く活用しましょう。この一歩が、いかなる大地震にも負けない、家族の「最後の砦」となる家づくりを実現します。地震に強い家づくりも是非当社にご相談ください。

 

⑤神奈川県大和・綾瀬・藤沢・横浜周辺でリノベーションをお考えならアートインテリアへ

中古マンションのリノベーションは、理想の暮らしを具体的に描き、費用相場や施工事例をしっかり把握することが重要です。

優先順位を整理し、予算に無理なく計画を立てることで、満足度の高い住まいづくりが可能になります。

 

神奈川県大和市、綾瀬市、藤沢市、横浜市周辺で、中古マンションリノベーションをお考えの方は、ぜひアートインテリアへお気軽にご相談ください。