アートインテリア

新着情報

INFORMATION

メディア情報

対面キッチン(カウンターキッチン)にリフォームする前に確認しておくこと

2022.01.20

ダイニングルームとつながっていて、食卓を眺めながら作業できるのが魅力の対面キッチン。
カウンターキッチンとも呼ばれていますが、その名称の理由は実際にカウンターを取り付けているからです。

日本では台所といえば、壁に沿った造りが主流でした。
そのため、料理中はリビングに背をむけているのが普通でしたが、カウンターキッチンなら台所とリビングの距離はずっと近くなり、リビングで遊ぶ子どもたちの様子を確認しながら料理ができるようになります。

 

戸建てとマンションで、対面キッチンへのリフォーム時の違いは?

1.戸建てで、対面キッチンへのリフォームをする場合

対面キッチンを導入するにはある程度の面積が必要。戸建て住宅の場合、その点ではマンションと比べて有利なことが多いです。
ただ、築年数が古い木造住宅の場合、キッチンの壁や素材が想像以上に劣化していることも。
その場合は、コストが予定より高くつく恐れがありますので、事前に確認が必要です。
また、柱や梁の構造によっては、キッチンとリビングの間の壁を完全に取り払うことができないケースもあります。

2.マンションで、対面キッチンへのリフォームをする場合

マンションにおけるリフォームは、限られた広さの中で工事しないといけません。
面積が足りないのに対面キッチンにリフォームした結果、「以前よりだいぶ狭くなってしまった」ということも。
ただ、マンションの場合は、キッチンの壁や素材はある時期から劣化しにくい素材が使用されているため、コストが安上がりになるケースはあります。

 

対面キッチンの種類

1.アイランドキッチン

キッチンと壁が接する部分がなく、離れ小島のようにみえることからこの名称がつきました。キッチンが部屋の中につくられているタイプです。

【メリット】
視界を遮るものがないため、開放感は抜群。見た目もおしゃれなので、部屋のトータルコーディネートの一部として設置される方が多いようです。壁や仕切りがないため、キッチンの出入りもきわめて簡単。料理を運ぶときの導線のよさも魅力です。キッチンとテーブルがセットになっているものも多いようです。

【デメリット】
相当の設置スペースが必要になり、それに比べて収納スペースは、あまり取れない可能性があります。費用も割高です。
仕切りがないため油やにおいが部屋全体に広がりやすく、料理中の音も部屋全体によく聞こえてしまいます。そのほか、防火の都合から、ガスコンロを使えない可能性があります(IHヒーター等なら問題ありません)。

 

2.ペニンシュラキッチン

「ペニンシュラ」とはラテン語に起源を持つ単語で、「半島」の意。左右どちらかが壁と接している対面キッチンをペニンシュラキッチンと呼びます。

【メリット】
アイランドキッチンには劣るものの、かなりの開放感があります。
また、壁側に換気扇が設置可能なため、におい等の問題は処理しやすくなります。

【デメリット】
シンクやコンロの前にダイニングテーブルを設置した場合、キッチンから水や油が飛びやすくなってしまいます。また、アイランドキッチンと同じくコンロやシンクの状態がよく見えてしまうため、掃除に気を使う必要があります。

 

3.I型キッチン

「I」という字の通り、キッチン全体が細長くまっすぐにつくられています。
シンクの前にカウンターをつくり、リビングと向かい合う形が一般的です。

【メリット】
キッチンで料理や水仕事をしている際に、手元を隠しやすいです。においや音も、居間にそれほど伝わりません。

【デメリット】
カウンターの高さはある程度調節できますが、開放感は「アイランド~」「ペニンシュラ~」にはやや劣ります。また、家屋の構造によってはカウンターの左右に壁が突き出るように残ることがあります。

 

4.L型キッチン

キッチンの一部が壁とつながっています。ペニンシュラキッチンやI型等との大きな違いは、文字通り「L」の形状をとっていること。シンクやコンロの切れ目を利用して直角に曲がっています。

【メリット】
L字に曲がっているため、シンクとコンロの間の食材・調理器具等の移動が楽になります。また、まとまった空間が生まれるため、「キッチンが広くなった気がする」という体験談は多く聞かれます。

【デメリット】
ある程度のスペースが必要なため、家屋の構造によっては実現が困難です。また、リフォーム実現後に収納部分が減ってしまうことがあります。

 

5.セパレート型キッチン

キッチンとシンクがつながっておらず、「セパレート(分離)」しています。
I型キッチンとは対照的な構造のため「Ⅱ型キッチン」と呼ばれることも多いです。

【メリット】
キッチンとシンクの前に十分な空間を確保できれば、キッチンとシンクを別々に使えるようになり、数種類の料理を一度に作るときに便利な構造です。

【デメリット】
家屋の構造によっては、セパレート型のスペースを確保できないことがあります(逆に、このタイプが向いている家屋もあります)。また、シンクとコンロが離れているため、食材・調理器具の移動が負担になることがあります。

 

2016年8月に、TOTOが「THE CRASSO(ザ・クラッソ)」というシリーズを発表しています。上で紹介したさまざまな種類の対面キッチンを網羅しており、WEB上でシミュレーション等のサービスも提供しているため、対面キッチンを検討しつつ、種類がいまいちわからない……という方は一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

対面キッチンへのリフォーム前に

最近の新築の戸建て住宅や新築マンションでは、対面キッチンを採用することが多く、対面キッチンはすっかり定着しているようです。
リフォームの際も対面キッチンを望む声は多く聞かれますが、入念な計画を立てないと失敗につながる恐れがあります。

 

・現在の住居に対面キッチンが導入可能か、キッチンの寸法などを事前に確認する
・メーカーのカタログやWebサイト、またショールーム等をよくチェックして、最新の情報を仕入れる
・リフォーム会社と交渉を重ねて、細部まで不明点のないプランを作成する

スタイリッシュで憧れの対面キッチン。リフォームをお考えの方は、住宅に合った対面キッチンのチョイスやリフォームする上でのポイントを確認し、後悔のないリフォームを行ってくださいね。